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NPO法人設立にあたって

 6月12日は、知的障害のある娘の誕生日です。満29歳になりました。今年はちょうど日曜日と重なったので、私たち家族と友人、祖父も一緒に行きつけのレストランで会食することにしました。
このレストランは金町にある欧風料理の店で、おいしいのは勿論のこと、小ぢんまりとした雰囲気も好きで、年に数回利用しています。家族そろってのクリスマスディナーは、もう10年ほど続いているでしょうか。
そんなわけで誕生日当日、娘はノースリーブのAラインのワンピースに白いカーディガンを羽織り、25歳の時のお祝いのペンダントをつけて、いつも以上におしゃれをし、足取りも軽くレストランに向かいました。シェフお任せのコースが始まると、隣には10人ほどの賑やかな団体が、おしゃべりの花を咲かせていました。どうやら歌のお仲間のような会話が聞こえてきます。
宴たけなわの頃、隣の団体が帰ろうとしたその時に、1人の女性が娘に向かって「かつしか教室に参加していませんか?」と声を掛けてくれました。かつしか教室というのは知的障害者の社会教育の場で、月1回、年間11回、区内3か所の教室で開催されています。「はい、水元学び交流館の教室に行っています」と答えると、「やっぱり、私たちは『うたごえ広場』を担当しているんです。3月にお会いしたことあるなあと思って」とのこと。「そうでしたか。いつもお世話になっています。ありがとうございます。今日は誕生日なんです」というと、その方は「あら、おめでとうございます」と言うや、隣の女性に目配せして、即座に「ハッピーバースデー」を歌い始めたのです。店内に響く張りのある歌声、美しいハーモニー、胸が一杯になり、感動でぞくぞくしました。長女も「Mといると嫌な思いもいっぱいするけど、こうして良い事もいっぱいあるから、結局プラマイゼロなんだよね」と感激していました。
これまで娘のお尻を叩くようにして前へ前へ進んできたおかげで、娘はいろいろなところで大勢の方々と出会い、お世話になり、出かければいつも誰かしらに「Mちゃん、こんにちは」と声をかけられます。一緒にいる祖父や私は、この方どなた?と思うこともしばしばです。娘は人懐こいので、たまに距離感で悩むこともあるけれど、毎土曜日利用している移動支援のヘルパーさんは「バスの中では、おじいちゃん、おばあちゃんたちの人気者です」と、いつも褒めてくれます。
シェフに恒例の握手をおねだりしてレストランを後にし、ご機嫌に肩を揺らしながら歩く娘の後ろ姿を見ながら、この子は本当に何か持っているなあと、しみじみこの幸せな時間を振り返りました。

理事長のひとりごと

幸せな時間