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NPO法人設立にあたって

 次女は6月で30才になりました。以前から親亡き後のことを考えあぐねていましたが、葛飾区の職員に相談すると一様に、都外施設は良いよと薦められていました。施設も職員も安定しているので、手厚く信頼できるというのです。遠く青森や北海道に良い施設があると。
 しかしながら、親は年々年老いていくので、遠方まで出かけるのが億劫になるのではないかと問いかけると、盆暮れなどは、施設の職員が利用者を東京駅、あるいは上野駅まで連れて来てくれるという。また、冬は寒いでしょうと聞くと、床暖房だから室内は快適だという。一度、観光のついでに見学してみたらと勧められる度に、そうね、そのうち、来年、など弱腰になっていました。

 そんな中、今年度は、葛飾区相談支援専門員研修会の「親ばなれ、子ばなれ」というテーマのスタッフになり、事例検討や、施設入所している方の保護者・兄弟の話を聞いたり、入所施設の施設長の講演を聞いたりする機会があり、それが、かもめ苑の桜田施設長だったのです。この方が良いこと悪いこと包み隠さず、正直で率直な話をしてくださり、また、講演会後の懇親会の席でもいろいろと伺うことが出来たので、あっ、今度こそ行ってみようと決心しました。

 8月上旬、飛行機とレンタカーで、次女との二人旅。青森市内から1時間ぐらいといっても、信号もコンビニもほとんどない一般道を、周りの車に合わせて結構なスピードで1時間です。実は、当日が青森ねぶた祭の最終日で、日中ノースリーブで観覧していたのですが、津軽半島を北上するうちにどんどん涼しくなり、何度かエアコンの設定をし直しました。かもめ苑のある外ヶ浜町平舘地区は青森市内より4〜5℃気温が低いそうです。
 宿泊施設は、舞茸の作業棟であるログハウスの2階。実習生や研修生も使うそうですが、ドーンと広いワンルームにキッチン、トイレ、浴室付き。窓の外には日本海。事前に聞いていたカメムシも涼しくなったせいか登場せず、快適そのものでした。私たちは、夕食の時間から翌々日の朝食まで2泊し、中日に午前の運動、午後のリトミックに参加させていただきながら、合間に施設内、また他施設も案内していただきました。
 入所者の障害程度区分の平均は5.6ということで、車いすの方、重度重複障害の方も大勢いらっしゃいましたが、食事の時間になると整然と順番を待って、食事の乗ったトレイを各自運んでいく姿や、自由な時間を自分で過ごす姿を見ていると、どこか自立していて頼もしいなぁと感じました。
 次女は何も説明していなかったせいか、初日の夜はうなされて、私がトイレに立つと「お母さん、お母さん」と泣き出し、とても不安定になりました。何だかはるばる遠くまで来たら、障害のある人たちが大勢いて、私もここに置いて行かれるのではないか?ぐらいのことを感じたようです。2日目は日中活動にも参加し、ちょっとかわいい男子から「かわいいね。入所しておいでよ。一緒に暮らそう」なんてプロポーズされたりして、ご機嫌に過ごしたのですが、帰宅後は「青森は行かない」と言い、普段利用しているショートステイにも行き渋るようになりました。

 正直なところ、私もすぐに遠くの施設を利用しようとは思いません。やはり、生まれ育った地域のグループホームで暮らすことが出来れば、それが一番望ましい。しかし、もしも私が急に倒れたら、選ぶ余地なく遠くの施設を利用することになると思います。そしてその時は、現在利用している通所施設の職員と葛飾区の職員が、きっと行先を探してくれるという信頼感に、入所先でも手厚く支援してもらえるという安心感が加わったのが、今回の青森行きの成果だったと思います。急なことにならないよう自立の準備を進める上でも選択肢が広がり、言葉のない、あるいは口数の少ない方々の笑顔を、この目で確かめることが出来て良かった。

 桜田施設長をはじめ、かもめ苑の職員の方々には、たいへんお世話になり、ありがとうございました。ご厚意に甘えて親子で宿泊出来たことは、この上なく幸せでした。

理事長のひとりごと

百聞は一見にしかず