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NPO法人設立にあたって

 発達に遅れがあったり慢性疾患があると、とかく専門の病院を受診するために遠方まで出かけ、しかも待つのは当たり前で丸一日費やしてしまうことも少なくありません。症状によっては住まいの近くの病院を利用したいもの。しかしハンディがあるとそこにも壁があったりします。実際、てんかんの持病もある末の娘は、風邪を引いて近所の医院を受診した時に、「そういう人は専門の所に行くといいんだけどねぇ」とやんわり言われたことがありました。
 娘は不正咬合だった為、8歳の頃より矯正歯科クリニックを受診しています。小学校の歯科検診で指摘され、当時内分泌科を受診していた国立小児病院の歯科で、自宅から通いやすく費用の相談にも応じてくれる矯正歯科を紹介してもらいました。学生街にあるそのクリニックはいつも予約で混んでいましたが、だいぶ後で著書を見て、大(おお)先生が某国立大学の教授だったことを知りました。先生は、はじめ治療に消極的で、その裏には知的障害がある子に歯列矯正が必要なのかという迷いが感じられました。私は上二人の子供たちも虫歯にならないよう気を遣い、歯並びにも気をつけてきました。一方当時テレビのドキュメントなどで見る障害者には、歯並びの悪い方が多くいました。育てる上で他の事で精一杯で、歯列まで手をかけられなかったのかもしれません。「でも私は矯正できるものは治してやりたい。障害があっても美を追求したい」と訴え、治療を始めて頂くことにしました。まず下あごの成長を抑え経過を診ながら、虫歯が見つかると区内のかかりつけの医院で治療し、実際に器具を装着しての歯列矯正は高校生になってからでした。その頃には先生は息子さんに代わっていましたが、この息子さんは初めから娘の障害に対して何の構えもなく、大先生がすきっ歯の上歯だけ治そうと消極的だったにも拘らず、検査や処方をじっくり試しながら、結局全ての工程を施してくれたのでした。
 また、最近内科で微熱の原因が分からず、耳鼻科の受診を勧められました。初診で訪れた某医院の先生には、カメラを鼻に挿入した時に娘が一瞬嫌がった様子を見て、ビビられてしまいました。「大丈夫かな」「大抵のことはしてきたので大丈夫だと思います。(手は私が押さえているので)まあ頭は押さえていただいて」「押さえるって言ってもすごい力で、動いたら押さえきれないぞ」「大丈夫です。虫歯の治療もやりますし、やってもらおうね。やらないと治らないからね」と怖がる娘には言い聞かせ、看護師さんに頭を押さえてもらい、後はおとなしく器具を鼻の奥に挿入する治療もできました。「先生ありがとうございます」なんて娘が言うので「すごいね」なんて先生もご機嫌になっちゃって。微熱の原因も分かり、看護師さんにも優しく対応して頂いて無事新しい場所の開拓終了。きっと某先生も障害者の治療に自信をもったはず。
 社会で普通に暮らすのは生活に必要な場所や場面に慣れ親しむということで、一般の人は自ずと生活圏が広がっていきます。障害者も自ら広げる努力が必要です。まずは個人レベルでも少しずつ…それが「当たり前」につながると思うのです。

理事長のひとりごと

障害者よ開拓者たれ