vol.51 乳幼児期の発達とスマホメインビジュアル

2025.04.08

葛飾幼児グループでは視力や斜視、目の使い方で注意が必要な方には、池袋にある平和眼科をお勧めしています。 院長の富田香先生は小児眼科の専門医で、弱視や斜視の診療の他、先天疾患による視力障害のあるお子さんや、発達障害のお子さんの診療や支援を行っています。葛飾幼児グループでは、これまでに2回保護者向けの講演をしていただきました。

視覚の発達は1歳半がピークで8歳頃完成すると言われています。常々富田先生が警鐘を鳴らしているのは、乳幼児期のスマホやタブレットなど電子機器の使用についてです。テレビは1日1時間。とても厳しい目安を掲げています。視覚の発達に大きく影響するそうです。

病院の待合室では、どこへ行っても多くの保護者が子どもにスマホを与えて待たせています。娘が通院している小児神経が専門の瀬川記念小児神経学クリニックでは、ゲームや動画は前頭葉の機能低下が懸念されるということで、スマホやタブレットより読書と会話を勧めて、院内では使用しないように呼びかけています。

2月に現役ママに向けてお話しいただいたOBママのKさんは、「スマホを使わせたくなかったので、子どもの前では決してスマホに触りませんでした」とおっしゃっていたそうです。立派です。すごいと思います。参加者の中には驚いている方が、たくさんいたと聞いています。でも大人が夢中になるスマホは、そこまで徹底しないと止められませんものね。

長女の子どもたちは、スマホを禁止しています。病院に行く時は、絵本やお絵描き道具、おもちゃを持っていきます。付き添いの大人が相手をしないとならないグッズですが、幼児期の子育てって、人生において本当にわずかな時間。ちょっとやってみませんか?孫たちは毎晩たくさんある絵本の中から、その時々の好きな絵本を2冊選んで、ママに読んでもらうそうです。二人とも「遊びが豊かでリードしてくれます」と保育園の先生に褒められるのは、イメージが育っているからでしょう。

小学生になれば、学校ではタブレットを与えられ、壁面にパワーポイントで映し出された教科書のページを見ることも多くなります。そうした授業形態が待っているのです。孫たちもすぐに慣れて夢中になっていくことでしょう。乳幼児期の間、発達を促すためにスマホやタブレットの与え方を考えてみませんか?