悲しみでいっぱいになった時、苦しくて苦しくてどうしようもない時、誰かに話を聞いてもらうことで、少し気持ちが楽になったことはありませんか?
楽しくて嬉しくて仕方ない時、それを伝えることで、その思いがさらに膨らんだことはありませんか?
子育てに悩んだ時、本来なら、母親の話は父親に聞いてほしい、しっかり受け止めてもらいたい。
私はその一念で保育参観の懇談会を組み立て、パパゴリラの活動を支援してきました。しかし、それが叶わない時は…
知的障害のある娘は、成人してから周期的に情緒不安と睡眠障害を繰り返すようになり、私の仕事との絡みもあって、二人の関係がこじれ始めました。
私は、夜中に起き上がりドタバタやっている娘を放って寝てもいられず、睡眠不足が重なり精神的に苛立ちます。
一方、娘もイライラして何だかんだと私につっかかり、思いが達成できないと暴力行為にも及びました。
私の仕事が忙しい時期や持ち帰りの仕事をしたい日は、特に顕著にいざこざが起きます。
医師に相談し、はじめは安定剤や睡眠剤も使用しましたが、塩梅が悪く、次第に私は娘を憎いと感じるほどになっていきました。
夫のいない私は、普段から思いを溜めておけず何でも人に話す方で、その頃も同僚に冗談めかして話したり、長女に話を聞いてもらったりしていましたが、実はいっぱいいっぱいで、家庭の中は悲惨でした。
現状のままで良いはずもなく何とか打開したい、どこかできちんと話を聞いてもらいたい、カウンセリングだ。
そのためには心療内科または精神科を受診すれば良いのかしら?私はまず娘の通う福祉館にヘルプの発信をしました。
福祉館に病院の紹介をお願いしたところ、メンタルケア協会という、福祉館が利用者のために契約している相談機関を紹介して頂きました。
「心療内科だと眠れなければ睡眠剤、イライラするのなら安定剤、というように薬の処方になるので、その前にまず利用してみたら」と、試しに10分ぐらい時間を分けてくださいました。
お試し時間はすぐに過ぎ、ぜひ利用したいと思いましたが、さて料金は…。わが家の家計としては、形として見えないものに支払うには相当な金額でした。
しかし、とにかく今のままでは家庭内殺人が起こりそうな状況だったので、思い切って申し込みました。
メンタルケア協会の精神対話士の方は、とにかくよく話を聞いてくれました。
ああしたら、こうしたらとは決して言いません。
上手に相槌を打ちながら、決して非難することなく時間をかけてじっくり話を聞き、自分で考える方向を引き出してくれました。
同時に娘については、信頼するよつぎ療育園の言語聴覚士に数年ぶりに相談し、コミュニケーションの再構築を図り、また、これも福祉館に進めていただいたのですが、お互いにリフレッシュするためにショートステイの予約を取りました。
結局、娘の生活リズムを整えるためには、仕事を早朝にすることにして、娘とゆっくり入浴し、添い寝して休むことで娘も徐々に落ち着きを取り戻し、穏やかな生活が戻ってきました。
この一連の流れの中で私は、何事も救う神はあるんだなあと実感しました。
自分ひとりで抱え込まずに発信しよう、見栄や羞恥心で閉じこもらず、とにかく「助けて!」と声を出してみよう、と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
財団法人メンタルケア協会 デリバリー事業部
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