Vol.22 ながーく愛してメインビジュアル

2014.09.19

今年、消費税の値上がりをキッカケに冷蔵庫を買い替えました。
1974年7月に購入した3ドア冷蔵庫です。
そう30年の間、ただの一度も故障することなく我が家の台所に鎮座し、家族のために働いてくれました。
「冷えてないんじゃない?音がうるさくない?電気代がもったいない!」等々、周りの人たちからはいろいろなことを言われたけれど、元来金銭的余裕のある家ではないので、まだ使える内から新品を購入する習慣がありません。
生協の配達日には一杯になって、一週間でほとんど空になるサイクルが、長く長く続きました。
子ども達とほぼ同い年で、もう家族の一員とも言える冷蔵庫。
ドアには子ども達3人分の予定が、いつもびっしり貼ってありました。
さすがに30年経ち、いつか火を噴いたり、うんともすんとも言わなくなる日も近いのかなと、愛着を振り切って、さよならすることにしました。

実は、我が家には他にも古いものがあります。
2番手はオーブンレンジ。1994年製の20年選手。我が家では2代目にあたります。
初代は、挙式後1年経ったカップルを集めた結婚式場のパーティで、くじ引きの特賞として当たったもの。
電子レンジの出始めた頃で、レンジ機能だけだったのに随分重くて頑丈なものでしたが、10数年で動かなくなりました。

3番手は炊飯器。こちらは、蒸気口のパッキンや内釜を取り替えながら15年。
「えーっ、内釜って買えるんだ!新しいのを買った方がおいしいでしょ。」と、これまた驚かれたり、けなされたり。
そりゃそうかもしれないけど十分おいしく食べてるし、まだ使えるんだからもったいない。

私の洋服や靴も同様で、20年30年、中には40年近く愛用しているものもあります。
購入するときは、よーく吟味して、高級ブランドではないけれど、ちょっとだけ良いものを選びます。
そして大切に大切に使います。
端から見ると色あせて、みすぼらしく見えることもあるかもしれないけれど、好きな物は好き。
穴が空いても着ているTシャツもあったりします。

一方昨年、13年使った洗濯機を買い替えた時には、店員から「洗濯機は7年持てば十分ですよ」と言われ、驚きました。
電化製品の寿命は10年と聞いていたのに、今やもっと短くなっているのだと。
新製品が出ると並んでまで飛びつく今の消費社会。なんだかもったい。
でも、そう言うと年だからと言われてしまうのも寂しくて。まだまだ、ながーく愛する運動続けます。