Vol.36 ドリームデイ・アット・ザ・ズーメインビジュアル

2019.10.20

8月の最後の月曜日、私は娘2人と孫の4人で上野動物園へ行ってきました。月曜日に動物園?何か不思議、休園日じゃないの?とお気付き方もいらっしゃるのではと思います。
実は「ドリームデイ・アット・ザ・ズー」というイベントがあり、障害のある子どもたちのために施設が解放されていたのです。事前にチラシを見た私は動物園に電話し、子どもたちと書いてあるが成人した人は対象外かと尋ねました。大丈夫ですとの答えを得て、長女も私も休みを調整し、開催を心待ちにしていたのでした。
当日、動物園の門の前には休園日の看板が立っていました。でも、ぞろぞろぞろぞろ対象の家族連れが入っていきます。外国人を含めた観光客らしき人々が、不思議そうにボランティアガイドから説明を受けていました。

そもそもこの催しは「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」として、障害のある子どもとその家族を閉園後の動物園に招待し、楽しいひとときを過ごしてもらうための国際的な活動で、1996年にオランダのロッテルダム動物園で始まったそうです。
上野動物園では昨年に続いて「ドリームデイ・アット・ザ・ズー」の取り組み。小さい子どもたちをはじめとして、10時から15時までの開催は、ちょうど良かったのではないでしょうか。普段の週末はたいへん混んでいて、ボランティアガイドの説明を聞いたり、スタンプラリーに参加するのも難しいけれど、この日は、ゆっくり回ることが出来て、いろいろと新しい発見がありました。

車いすの方も大勢いましたが、ストレッチャーに乗った方もいて、重度心身障害児、医療的ケア児、その他の障害児者とその家族が、周囲を気遣うことなく動物園体験が出来る環境は、たいへん素晴らしいと思いました。

対象
・下記を持つ子どもとその家族及び介助者
・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、
・小児慢性疾患受給者証

事前申し込み不要

内容
園内見学…パンダもゆっくり見ることが出来ました。
移動水族館うみくる号…葛西臨海水族園から魚たちもやってきました。
東京動物園ボランティアーズによるガイド…
大勢の方々が働いていらっしゃいました。
小動物とのふれあい
でこぼこスタンプラリー
そのほかいろいろ

視覚障害者向けプログラムや、聴覚障害者への手話対応なども行っていました。

嬉しいことに、この日は入園もモノレールも全員無料。もちろん売店やギフトショップも開いていて、休憩時に生ビールを飲むことも出来ました。